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ひょうご中小企業就活ガイド2016

明興産業(株)

電力関連機器が好調

 
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本社

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草刈ロボット

草刈ロボット

 プラスチック部品の設計、製造のほか、電車用制御機器組立、電力用遮断機向け計測器の製造、ロボットの開発・製造など事業分野は幅広い。中国・香港、東莞、大連に海外生産拠点も設けている。

 電力会社向けの電力用遮断器向け測定器、電車の制御装置など電気関連機器が主力だが、プラスチック部品なども数多く手がける。自社開発製品としてマイナスイオンカウンターや草刈ロボットなどなどユニークな製品づくりにも注力しており「いずれは自社開発製品の売り上げを3割ほどにまで増やしたい」と下土井康晴会長は話す。

 創業は1956年。下土井氏が神戸市須磨区で絶縁物の製造を始めた。60年代に入ると三菱電機の下請けとなり、射出成形機を導入し、プラスチック部品の製造にも事業分野を広げていった。67年には現在の本社がある神戸市長田区に移転し、その後、氷上町、香川県丸亀市にも工場を設けた。

 1994年には中国にも進出。「当初のもくろみがはずれ4年間は仕事ゼロからのスタート」だったが、持ち前の精力的な営業活動で新規取引先を開拓し、現在は200人以上が現地で働く。今年からは電力会社向けの大型製品の納入も始まり、グループ全体の業績を引っ張る。阪神・淡路大震災で本社工場が被災を受けた経験からリスク分散の必要も感じており、中国プラスワンとして2015年にベトナム・ハイフォンに進出する。

 「決断は早く。失敗してもやり直しはきく。ただし繰り返すな」。下土井氏が大切にし、社員に向けてもよく言っている言葉だ。毎年入社してくる若い人材に期待するのも「挑戦する力」だという。

 かねてより注力する自社開発製品づくりについては今のところ下土井氏自身の発案に基づく開発案件が多いが、「アイデアをどんどん出してほしい」と話す。「求めているのは世の中の変化を敏感に感じることのできる人材。若い人材がどんどん新しい発想で新しいことにチャレンジをしてほしい」と期待を寄せている。

〈所在地〉神戸市長田区苅藻通1ー3ー1 TEL078・651・5271