秘められた歴史に思いをはせつつ健康増進も図るために日々、山城を目指す人たちが増えている。兵庫県赤穂市東有年と有年楢原にまたがる大鷹(おおたか)山(標高201メートル)の山頂に広がる有年山城(八幡山城)跡。元兵庫県職員の寺内正(まさし)さん(70)らが登山道を整備したのがブレークのきっかけだ。コロナ禍で古里の歴史や自然への関心が高まる中、山城の新しい楽しみ方は一層注目を集める。(坂本 勝)
「海まで見えてびっくりした」「曲輪(くるわ)がよく残っていて見応えがあった」-。山頂のポストに備えられたノートには、登山者の好評の声が並ぶ。登山道整備への感謝もつづられていた。
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