深ヨミ

関西学院大学教授 古川靖洋さん
コロナ禍で広がったテレワークは定着しますか?

2021/04/01 00:00

【関西学院大学総合政策学部教授】古川靖洋さん(ふるかわ・やすひろ)=58=1962年神戸市出身。85年慶応大卒、92年同大大学院博士課程修了。98年関西学院大へ。2003年から現職。著書に「テレワーク導入による生産性向上戦略」など。神戸市灘区在住。

古川靖洋さん=神戸市中央区(撮影・後藤亮平)



多様な働き方 本来の趣旨/連絡密に、災害対策にも



 2020年の新語・流行語大賞にノミネートされた30語の一つに、「テレワーク」がある。新型コロナウイルスの感染拡大で一気に広まり、昨春の緊急事態宣言解除後に内閣府が行った調査では、経験者が34・6%に上った。とはいえ、一時はガラガラになった通勤電車も、いつの間にかラッシュ時の混雑が戻っているような。この冬の第3波では感染者数がどんどん増え、首都圏に続いて近畿でも緊急事態宣言要請の動きがあるものの、電車の乗客が大きく減ったようには感じられない。テレワークは定着するのだろうか。それとも一時的な流行で終わるのか。テレワーク研究を専門とする、関西学院大学総合政策学部の古川靖洋教授(58)に聞いた。(武藤邦生)


 残り文字数 2190  文字 記事全文 2516  文字

特集記事一覧
PC SP