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赤松七条家から本家(惣領(そうりょう)家)に入り、当主となった義村が重臣浦上村宗(むらむね)に暗殺された後、跡を継いだのは義村の子息、政村(晴政)だった。村宗に担がれる形で当主となった政村は、父の死の10年後に村宗を討って遺恨を果たすが、その27年後、今度は子息の義祐(よしすけ)のクーデターで当主の座を追われる。その間も戦いに明け暮れる生涯だった。激動の時代を懸命に生きた姿を追う。(田中伸明)
政村の治世の前半で特筆すべき事件は、1531年に父義村の敵、浦上村宗を討ったことだ。これは積年の遺恨を晴らすあだ討ちにとどまらず、中央の政治状況をも動かした。
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