淡路

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テントシアターの舞台で、青色と黄色の衣装で踊るバレエダンサー=淡路市野島大川
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テントシアターの舞台で、青色と黄色の衣装で踊るバレエダンサー=淡路市野島大川
ウクライナの民謡にあわせて踊るイワノワさん(左)とシュリヒテルさん(右)=淡路市野島大川
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ウクライナの民謡にあわせて踊るイワノワさん(左)とシュリヒテルさん(右)=淡路市野島大川
イワノワさん(左)とシュリヒテルさん(右)が、共演したダンサーと共にウクライナ国旗を掲げた=淡路市野島大川
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イワノワさん(左)とシュリヒテルさん(右)が、共演したダンサーと共にウクライナ国旗を掲げた=淡路市野島大川

 戦禍のウクライナから避難したバレエダンサーらが出演するテント劇場が、淡路島にできた。総合人材サービスのパソナグループ(東京)が設けた「ワールドバレエテントシアター」(兵庫県淡路市野島大川)。同国独立記念日の24日にあったオープニング公演で出演者らは国旗を掲げ、平和を訴えた。(荻野俊太郎)

 世界的バレエダンサーの針山愛美さん(45)が公演を企画した。針山さんと共に出演するダンサーは、ウクライナ国立バレエ団員だったスベトラーナ・シュリヒテルさん(22)とネリア・イワノワさん(22)、同国国立バレエ学校講師のマルガリータ・ドシャコワさん(48)とカトリーナ・エブチコワさん(45)。5月以降、パソナの支援で来日し、淡路島で生活しながらバレエを続けている。

 さらに、日本人ダンサーやオーディションで選んだ学生が加わり、総勢約30人の公演となった。初日はウクライナ民謡「メロディ」やクラシック曲「白鳥」など6演目を用意。約130人の観客に、繊細な踊りを披露した。世界平和への願いを込めたベートーベン交響曲第9番と、ウクライナ国歌の演奏もあった。

 終了後、ドシャコワさんは「大切な日に観客の前で踊れてうれしい。みんなで平和を願ってほしい。そのために踊り続ける」と訴えた。イワノワさんは「このような状況が早く終わってほしい」と願った。

 シュリヒテルさんは来日後、涙を流す瞳の絵を描き、戦争の悲しみや怒りを表現した。引き伸ばして舞台の背景として使われ、「ウクライナ人みんなの気持ちを乗せて踊った」と話した。

 オープニング公演は27日まで。2500円。パソナは売り上げの一部をウクライナ人道支援の寄付に充てる。今後も公演を企画し、9月以降にバレエのワークショップも予定している。

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