コスプレでの交通安全指導に、啓発グッズが出てくる自作の「ガチャガチャ」…。子ども向けに趣向を凝らした交通安全キャンペーンを展開してきた名物警察官が今春、人事異動で兵庫県警東灘署(神戸市東灘区)を去った。元同署交通課の巡査部長雨堤圭嗣(あまづつみけいじ)さん(45)=神戸市北区。柔らかなアイデアの根っこには交通事故で大切な人を亡くした悔しさと、そこから芽生えた「事故で悲しい思いをする人を減らしたい」との固い決意があった。新天地でも思いは変わらない。
神戸市出身で、高校生のときに阪神・淡路大震災を経験。自宅が半壊する中でも「市民の安全のため」と働き続けた父に憧れ、1997年、兵庫県警に入った。神戸西署などの交番勤務を経て2012年から東灘署の交通課で勤めてきた。
「右見て左見て、もう一度右を見て、渡ろうね」
2021年12月下旬、神戸市東灘区内の横断歩道で、サンタクロースに扮した雨堤さんが小学生に優しく語り掛けた。交通安全指導を受けた児童たちは「サンタさん!」と大喜びで懐いた。
少し前の秋、七五三参りでにぎわう神社に自作したガチャガチャを置いた。動物の絵をあしらった反射材が当たる。「親子3世代に向けて考えた」
東灘署内での愛称は「あまちゃん」。山本真也・前同署交通課長は「管内の事故を減らそうと、いつも一生懸命楽しい企画を考えてくれる」と厚い信頼を置いてきた。
◇
アイデアマンとしての原点は20年前にさかのぼる。2002年、8歳年下で当時高校生だったいとこがバイクを運転中に車と衝突し、帰らぬ人になった。
家が近く、幼い頃からよく一緒に遊ぶ仲だった。事故当時、雨堤さんは入庁5年目。神戸西署の交番に勤務していた。交通事故の現場にもよく出向いたが、自分が身近な人を失うとは考えもしなかった。駆けつけた病院の廊下で涙が止まらなかった。
以来、「交通事故で悲しい思いをする人を減らしたい」との思いは強まり、事故防止の取り組みに人一倍知恵を絞るようになった。
東灘署では10年間にわたり、交通安全運動期間をはじめとした啓発を、中心となって企画してきた。
「子どもが家に帰って『おまわりさんからグッズもらったで』とか、『今日おまわりさんが来てなー』とか、家庭で話題にしてもらうことがスタート」と雨堤さん。「家族で交通安全について話し合うきっかけを作るのが僕らの役目、使命かなと思っている」と力を込める。
3月25日付けで篠山署(兵庫県丹波篠山市)に異動した。配属は再び交通課だ。
「継続して訴えることに意味がある」と信じる。「1人でも多くの命を守れるようまた新しい企画を練っていきたい」(斎藤 誉)

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