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アーティスト名「Lady E-Liz」で全米デビューを果たしたエリザベス・フロンダさん(提供)
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アーティスト名「Lady E-Liz」で全米デビューを果たしたエリザベス・フロンダさん(提供)
フィリピンから日本、米国、そして世界へ-。新たな挑戦が始まる(提供)
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フィリピンから日本、米国、そして世界へ-。新たな挑戦が始まる(提供)

 神戸や大阪を中心に活動してきたフィリピン出身のシンガー・ソングライター、エリザベス・フロンダさん=滋賀県近江八幡市=が、米国の音楽事務所と契約し、全米デビューを果たした。「有名な歌手になって人々を魅了する」という幼少期からの夢にまた一歩近づき、さらなる高みを目指して今月末、新たな拠点となる米東部フィラデルフィアに出発する。(今泉欣也)

 フィリピンの首都マニラがあるルソン島の南部ビコール生まれ。歌うことが好きで、5歳で教会の聖歌隊に入った。家族は経済的に貧しく「路上で夜を明かすこともあった」とフロンダさん。家計を助けたいとの思いからラジオのコンクールに出演したり、ガールズバンドに加入して全国を回ったりしていたという。

 その後、タレントとして20年前に来日。全国各地で地道に活動し、有名アーティストの物まねなどでテレビに出演したことも。永住権を取得し、近年は神戸で暮らしながら市内外のステージや店に立った。新型コロナウイルス禍で歌えない時期は海外のアーティストに楽曲を提供してきた。

 4年前、長年の友人が以前録音したフロンダさんのオリジナル曲を気に入り、米国の音楽関係者に紹介。うち3曲が、過去3度にわたり米エミー賞を受賞しているプロデューサー、ビル・ジョリーさんに伝わり、アルバム制作につながったという。

 アーティスト名「Lady E-Liz(レディー・イー・リズ)」として、音楽事務所と5年契約を結んだ。ジャンルはR&Bやソウルミュージックで、昨年7月にデビューアルバムをリリース。映画の主題歌、ドラマ出演などもこなし、今年8月には現地でソロステージが予定されている。

 「R&Bの本場で緊張するけど、良い曲をたくさん作ってみんなのあこがれ、刺激になりたい」とフロンダさん。10年間、マネジャーとして日本での活動を支えた神戸市の有吉のりあさんも「彼女は私たちの希望。世界で羽ばたく姿が待ち遠しい」とエールを送る。

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