兵庫県姫路市立中学校長会は１７日、４月に全３５校で予定されていた３年生の修学旅行を延期すると発表した。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せず、生徒の健康や安全の確保が困難と判断した。秋の実施を視野に旅行業者やＪＲなどと調整する。

　姫路市では例年、校長会が各校の修学旅行日程を取りまとめて団体専用列車を手配している。２０２０年度は、それぞれ４月１８～２４日の期間に２泊３日で九州方面に向かう予定だったが、感染の広がりに保護者から不安の声が出ていた。

　校長会は、３月上旬から市教育委員会や旅行業者と協議。宿泊先などには不特定多数が集まるため、感染リスクは避けられないとの考えでまとまった。キャンセルに伴う生徒側の費用負担は発生しない。

　勝目徹哉校長会長は「苦渋の選択だが、秋には実施できるよう最大限努力する」と話した。（小川　晶）

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