兵庫県西宮市は30日夜、関西労災病院(同県尼崎市)に勤務する30代の男性医師=西宮市在住=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日夜時点で感染経路は不明で、同病院の31日以降の診療態勢などについては、まだ対応が決まっていないという。
西宮市によると、男性医師は26日に嗅覚の異常を感じ、27日に受診した関西労災病院で検体を採取された。30日夕に検査で陽性と判明。容体は軽症とみられ、安定しているという。入院に向け調整が進んでいる。
西宮市は濃厚接触者や同居人の有無などについて調査中とした。この男性医師の担当する診療科や業務、最終勤務日についても「まだ正確な情報を把握できていない」としている。病院で接した患者の有無などの情報については、同病院を所管する尼崎市保健所に調査を依頼しているという。
同市が発表した感染者は9人目で、このうち市民は8人目となる。(小林伸哉)
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