兵庫県立尼崎総合医療センターは21日、同センターに勤める診療放射線技師の20代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。神戸市が同日、感染確認を発表した7人のうちの1人。患者や職員に濃厚接触者はいないというが、同時期に発熱症状があった別の職員もPCR検査を進めている。
同センターによると、男性は17日まで職場に出勤し、休日の18日に大阪市北区へ友人と外出。20日に38・5度の発熱が出たため仕事を休んで神戸市内の病院を受診し、同日にPCR検査を受けて陽性が判明した。
男性が患者と接触する業務は診察台への乗り降りの介助のみで、マスクや手袋も着用していたことから患者への感染の可能性は低いという。このほか、同センターは同時期に38度前後の発熱の症状が出た職員2人のPCR検査を実施。1人は21日に陰性が確認され、もう1人は検査中。
同センターは既に院内の消毒作業を終えており「今後の診療で公衆衛生上、特段の問題はない」とし、入院・外来診療を通常通り続けるという。
【記事特集リンク】新型コロナウイルス