神戸市兵庫区の民家で夫にボーガン(洋弓銃)を撃つなどしたとして妻が殺人未遂容疑で逮捕された事件を受け、兵庫県の井戸敏三知事は27日、ボーガンの規制強化を急ぐ考えを示した。新規購入者に加え、ボーガン所有者が届け出を怠った場合の罰則適用を検討する。
県は宝塚市の民家で6月、家族ら4人が殺傷された事件を受け、凶器とされるボーガンを規制する条例の案を有識者会議で検討しており、ボーガンを所有する人には住所や名前の届け出を義務付ける方針。ただし既に所有する人は罰則の対象に含めていなかった。
井戸知事は定例会見で、神戸の事件について「(宝塚に続く)第2の事件が起きないよう規制を検討していたので、深刻に受け止めている」と述べた。
その上で「新規購入者中心ではなく、既に持っている人に届け出義務が必要。届け出がなかった場合は罰則で担保する(必要がある)」とし「できるだけ早く条例案を固め、公表したい」と話した。(藤井伸哉)
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