将棋の里見香奈女流王位(29)=清麗、女流名人、倉敷藤花=に山根ことみ女流二段(23)が挑む第32期女流王位戦5番勝負第1局が27日午前9時から、兵庫県姫路市夢前町、塩田温泉の旅館「夢乃井」で指される。
里見は前期、通算6期目の女流王位獲得をストレートで果たした。今期防衛すれば女流タイトルの通算獲得数が歴代単独1位の44になる。
対する山根は女流タイトル初挑戦。昨年度は女流棋士歴代3位タイの17連勝を記録し、勝数ランキングも1位(31勝)になるなど勢いに乗っている。
立会人は稲葉陽八段(32)。持ち時間は各4時間で、27日夜までに決着する見込み。対局の模様は神戸新聞NEXTで中継する。
過去の対戦成績は里見2勝、山根0勝。両対局者は26日午後、現地入りして、神戸新聞社のインタビューに意気込みを語った。主なやりとりは次の通り。(井原尚基、小林伸哉)
【里見香奈女流王位】
-現在の獲得タイトル数は43。今回防衛すれば44となって単独首位の記録となる。
「注目していただき大変光栄ですが、記録に執着することなく、今持っている自分の力を出し切りたい」
-山根ことみ女流二段の印象は。
「以前よりも幅広い戦型を指しているイメージ。昨年度は17連勝し、勢いがある方だなという印象がある」
-山根女流二段は、これまで里見女流王位がタイトル戦で戦った年下の相手の中で、最も年齢差がある女流棋士。次世代の挑戦を受けて立つ思いは。
「確かに年の差はあると思う。若い勢いに負けず、新鮮さというか、個人的には新しいものを得られたら」
-女流王位戦のイメージは。
「女流棋戦で最長の持ち時間(4時間)がある。個人的に、持ち時間が長いほうが好きなので、すごく指していて充実感がある。時間をかけ、腰を落として考えられるので、楽しい気持ちになる」
-対局に対する意気込みを。
「開幕局ということで、時間の緩急をつけて、通常より、しっかりと腰を落とすところは落として、今持つ力を出し切りたい」
【山根ことみ女流二段】
-山根女流二段にとって初となるタイトル戦の第1局。
「緊張していたんですけど、会場(姫路市夢前町、塩田温泉の旅館「夢乃井」)に着いて、景色がすごく良くて。自然が好きなので、緑に癒やされて緊張がほぐれたように感じている」
-持ち時間4時間の将棋に向けた準備、思いは。
「持ち時間はこれまで3時間が最長だった。(今回は)序盤で時間をじっくり使えると思うので楽しみです。リフレッシュのために4月からヨガも習い始めました」
-女流王位戦に対する印象や、地元愛媛のファンへの思いは。
「第4局の会場は四国(徳島市)。愛媛の方には『四国でも戦ってほしい』という思いがあるそうです。応援していただけていることを実感している」
-2020年度に17連勝して勢いに乗っている。好調ぶりを自分自身でどうみている。
「コロナ禍で環境が結構変わり、将棋を指せることの幸せを以前よりも強く感じられるようになったので、一局一局を大切に指したことが17連勝につながった」
-里見女流王位の印象は。
「私が女流棋士になる前から、トップで活躍されている方。かなり厚い壁という印象です」
-明日の対局への意気込みを。
「緊張すると思うんですけど、自分らしく戦うことを目標に、少しでも成長できる対局になればと思います」











