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立会人の青野照市九段(左)から封じ手を示される藤井聡太王位(手前右)。左から2人目は豊島将之竜王=30日午前、名古屋市中区、名古屋能楽堂
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立会人の青野照市九段(左)から封じ手を示される藤井聡太王位(手前右)。左から2人目は豊島将之竜王=30日午前、名古屋市中区、名古屋能楽堂

 将棋の藤井聡太王位(18)=棋聖=に豊島将之竜王(31)=叡王、尼崎市=が挑んでいる「お~いお茶杯第62期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第1局は30日午前9時、名古屋市の名古屋能楽堂で再開し、指し継がれた。

 前日の手順が再現された後、立会人の青野照市九段(68)が豊島の封じ手「7六飛」(48手目)を読み上げ、2日目の対局が始まった。

 相掛かりの戦型で始まった戦いは、互いに後戻りできない状況に突入しつつある。端歩を受けず、強気の姿勢を見せた藤井の8七歩(47手目)に対する封じ手は、検討陣の予想通り横歩を取る一手。これに藤井は、1三歩成(49手目)から1四同飛(53手目)などと1筋を攻めた。

 副立会人の稲葉陽八段(32)は「封じ手以降はある程度想定された展開になったが、この先は選択肢が多くて難解。一手ミスをしたら負けという緊迫した戦いになるだろう」と話した。

 同日夜までには決着する見通し。対局の模様を神戸新聞NEXTで中継している。

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