兵庫県は１７日、新たに１２２人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。１日当たりの感染者数が１００人以上になるのは、前回の緊急事態宣言期間中だった６月２日（１０４人）以来、約１カ月半ぶり。直近１週間の新規感染者は１日平均７１・１人となり、１４日連続で増加した。

　これを受け、井戸敏三県知事はコメントを出し、「オリンピック・パラリンピックの開催や夏休みによる人出の増加が見込まれる」と危機感を表明。「このような状況が続くと、医療体制確保のためにも、まん延防止等重点措置区域の指定の検討に入らざるを得ない」とし、改めて感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

　１７日の新規感染者は発表自治体別で、神戸市＝１７人▽姫路市＝８人▽尼崎市＝２０人▽西宮市＝２０人▽明石市＝２９人▽県所管分＝２８人。県内の累計感染者数は４万１７４３人。死者の公表はなく、県内累計死者数は１３１０人で変わらない。

　１７日午前０時時点の入院患者は２０１人（前日比３１人増）で、病床使用率は１６・５％。うち重症者は１５人（同１人増）で、重症用病床使用率は１０・９％。宿泊療養者は前日より１５人増えて１７４人、自宅療養者は８人増えて９０人となった。

　また、クラスター（感染者集団）が発生した明石市内の中学校で新たに生徒１６人、教職員２人の計１８人の感染が明らかになった。（まとめ・佐藤健介）

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