新型コロナウイルス緊急事態宣言の延長が決まった兵庫県。ただ、時短や酒類提供禁止の要請が繰り返されるたびに従わない店舗は増え、夜の街や観光地に繰り出す人も多い。県内では6千人以上が療養するなど医療逼迫(ひっぱく)は続くが、危機意識の低下が表面化している。
「ハイボール1丁~」
神戸・三宮の繁華街。政府が緊急事態宣言の延長方針を固めた8日夜、酒類提供の禁止要請に応じていない居酒屋で、店員が声を張り上げた。テーブル席はほぼ満席。あちこちで笑い声が飛び交い、BGMをかき消した。
「正直、コロナ前よりも客が入ってる」と男性店員は明かす。宣言の延長も「今がチャンス。酒の提供はやめない。むしろ忙しくなると期待しています」。
深夜まで店を開けているスナックも。過去3回の宣言時は休業したが、今回は人通りも多く、「これ以上休むとお客さんが戻ってこない」との危機感が勝ったという。ママ(36)は「延長されても開ける。今から休業しても協力金の対象にならない」と話す。
カウンターに座っていた会社役員の40代男性は「最初のうちは自粛要請を守っていたが、これだけ長期化すると、宣言はあまり気にしなくなった」といい、「感染リスクゼロの生活なんて不可能。できる対策は続けながら、自己責任で楽しめばいい」と話した。
神戸・新開地のコンビニ前では、2人の男性が缶ビールを空けていた。「たまたま出会った飲み友達におごられて一杯。つい長話になってしまってなあ」と近くに住む会社経営の男性(62)が上機嫌に明かした。
コロナ前は近所の居酒屋に集まるのが恒例だったが、時短営業や酒類提供禁止が続く。「居酒屋で顔を合わせて安否を確認し合っていたのに、コロナで人のつながりが分断されて寂しい」と男性。「自粛でうっぷんもたまるから、コンビニでばったり出会えば声もでかくなるね」
宣言の延長には「効力があるとは、もう誰も思ってないやろ」と指摘。「海外と比べると感染拡大を抑えられていると思うので、菅政権は一定の評価をしている。次の首相にも、若い世代につらい思いをさせないよう、堅実な政権運営をしてほしい」と望んだ。
豊岡市の城崎温泉街では、平日の日中で人通りは少なかったものの、若い男女や親子連れなど観光客が、秋晴れの下、川沿いで散策を楽しんでいた。各旅館は例年に比べて予約は少なめで、まだ予約できる状況。秋冬シーズンの問い合わせもきているという。
結婚記念日を祝い、初めて城崎に宿泊したという大阪府豊中市の設計建築業の男性(43)と妻(26)は、「リフレッシュできた。普段なら高い旅館だが、平日で安く泊まれた。ほぼ満室だったのでは」と笑顔を見せた。緊急事態宣言の延長は「仕方がないが、(対策に取り組んでいるという)パフォーマンスのようにも思える」と話していた。(井上太郎、大橋凜太郎、阿部江利)
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