糖尿病は、採血して血糖値や「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の値で診断される。HbA1cについて、兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」の古賀正史院長(糖尿病内科)が、測定法や採血管の組み合わせによって低値を示すことをつきとめた。古賀院長は「低値で判断すると、糖尿病患者の約半数、メタボリック症候群の約4割を見逃す恐れがある」と警鐘を鳴らす。(中部 剛)
院長は、病院職員が病院内で測定したHbA1cと、健康診断で病院外の検査機関で測定した値が異なることに気付き、調べ始めた。
院長が以前勤務していた川西市立川西病院では、採血されたままの血を使用するHPLC法を採用。患者らを対象に、外部検査機関が採用する「免疫法、酵素法」のHbA1cと比較すると、外部検査の値の方が低く出た。
これらの測定法は、採血管を遠心した後、血液全体ではなく赤血球層を調べるため、院長は「採血後、時間をおいたり、運搬したりすることで、HbA1cを多く含む老化赤血球が壊れて『溶血』を起こしていた」と低値の理由を説明。免疫法、酵素法でも、採血後直ちに測定した場合はHPLC法と差はなかったという。
さらに、院長は採血した血を保存する採血管についても、EDTA管と血糖管の2種類を比較。血糖管には糖の分解を防ぐフッ化ナトリウムが入っているが、この影響でHbA1cが低値になることも判明した。
これまでの研究をまとめると、「免疫法、酵素法」「採血後に長時間保存・運搬」「血糖管」-の条件が重なることで、HbA1cの測定値が低くなっていた。正しい値と比べると約0・3%の差があったといい、院長は「糖尿病の診断やメタボ判定への影響が懸念される」とする。
健康診断では、多くの検体数を処理でき、コストも比較的安い「免疫法、酵素法」が使われることが多いといい、血糖管との組み合わせに注意が必要だと指摘。院長はこれまでの調査結果を論文にまとめて医学雑誌で報告するとともに、日本糖尿病学会にも問題提起した。
同学会はこれを受ける形で、今年7月、医療従事者向けに通知。HbA1cの測定を外部検査機関に委託するケースについて「全血の検体を冷蔵、運搬、保存し、赤血球層で測定する場合は、溶血の影響を受けにくいEDTA採血管を使用することを推奨する」などとした。
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