総合 総合 sougou

  • 印刷
息の合ったコンビぶりをみせるキムラ緑子(左)と渡辺えり
拡大
息の合ったコンビぶりをみせるキムラ緑子(左)と渡辺えり

 キムラ緑子(兵庫県洲本市出身)と渡辺えりがコンビを組んで名作喜劇に挑む「有頂天」シリーズの第4弾「有頂天作家」が1月15日、京都・四条の南座で幕を開ける。コロナ禍で2年遅れの上演となったが、キムラは「寝かせたことでもっと深いところにいける」と芝居に磨きを掛ける。

 作・演出は斎藤雅文。杉村春子に書き下ろし、読売演劇大賞最優秀作品賞に選ばれた「恋ぶみ屋一葉」(1992年初演)の改題だ。

 明治末、小説の道をあきらめて代筆屋をなりわいとする奈津(キムラ)。彼女を訪ねて、親友だった元芸者の小菊(渡辺)が嫁ぎ先の田舎からやって来る。流行作家に弟子入りした息子を連れ戻しに来たのだが、相手は昔の恋人で奈津にとっては弟弟子だ。思いがけぬ再会により、3人の間の秘めた過去と思いが明らかになっていく-。

 シリーズについて「素晴らしい戯曲との大事な出合いの場」とキムラ。故郷の両親や知人も毎回楽しみに見に来るといい、「思い出に残る作品なんだと感じている」と声を弾ませる。

 相手役の渡辺は「いつも明るくたくましく、刺激を受ける目指すべき存在」。信を置く先輩から「この2年間、いろんな役を演じて成長したところをぶつけてほしい」と励まされると、「丁々発止の芝居を一緒にやらせてもらえる時間を大事にしたい」と涙ぐんだ。

 芸達者な2人を迎え、斎藤も「同世代でリメークする念願がかなった。密度の濃い、笑って泣ける芝居になる」と期待を寄せる。

 28日まで(21日休演)。4千~1万3500円。チケットホン松竹TEL0570・000・489

(田中真治)

総合の最新
もっと見る
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ