兵庫県の斎藤元彦知事の新型コロナ感染確認により、一部の公務では影響が避けられない。

　県議会では定例会が開会中で、２０２２年度当初予算案の審議が終盤に差し掛かっている。１６日の予算特別委員会の総括審査には斎藤知事も出席する予定だったが、急きょ延期が決まった。

　県議会の主要会派は同日に議会運営委員会を開き、今後の会期日程の延長について協議する見込み。会期の延長は本会議の議決を経て決定される。本会議は当初、２２日に予算案の採決、２４日に意見書や請願の採決を行って閉会する予定だったが、いずれも先送りする方向で調整している。

　２２年度予算を執行するには３月末までに予算案の議決を得る必要があり、斎藤知事の公務復帰後に予算特別委と本会議が再開される見通し。

　新型コロナへの対応では、まん延防止等重点措置解除後の対処方針を決める対策本部会議が週内に予定されている。斎藤知事のリモート参加が可能かどうかも含め、開催方法は検討中だが、荒木一聡副知事は報道各社の取材に「知事とは連絡を取れる状況にある。県が決定すべき重要方針についてやりとりできるので心配はない」と語った。（田中陽一、金　旻革）

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