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新西宮ヨットハーバーに到着し、集まった人たちに手を振る堀江謙一さん=4日午後5時18分、西宮市
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新西宮ヨットハーバーに到着し、集まった人たちに手を振る堀江謙一さん=4日午後5時18分、西宮市
1962年、ヨット「マーメイド号」で太平洋を横断し、米サンフランシスコに到着した堀江謙一さん(UPI=共同)
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1962年、ヨット「マーメイド号」で太平洋を横断し、米サンフランシスコに到着した堀江謙一さん(UPI=共同)
神戸新聞NEXT
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 ヨットによる最高齢の単独無寄港太平洋横断を達成した海洋冒険家堀江謙一さん(83)=兵庫県芦屋市=は、60年前の初挑戦以降、自らの心が赴くままに大洋へ何度も繰り出してきた。ゴール後の電話取材に「大過なく無事に帰って来ることができ、大変うれしく思っている。皆さんの応援を頂きありがたい。(帰宅したら)ゆっくりお風呂にでも入りたい」と話した。

 堀江さんは高校でヨット部に入り、大航海への夢を膨らませた。23歳だった1962年5月、ヨット「マーメイド号」で西宮市の岸壁を離れた。目指したのは太平洋の反対側の米サンフランシスコ。見送りは数人でパスポートも持たない「密出国」だったが「行きたい気持ちが強くて」とためらいはなかった。

 約90日後に到着した目的地では大歓迎を受けた。地元紙が「パスポート・英語力・金なし」と報じ、当時のサンフランシスコ市長が特例で滞在を許可してくれた。帰国後に出版しベストセラーになった航海記「太平洋ひとりぼっち」に記した挑戦の理由は「わたりたいから、わたった」。

 その後も73~74年に単独無寄港の世界一周を達成。足こぎボートやアルミ缶をリサイクルした船による航海にも挑んできた。2008年には波の力だけで進む波浪推進船で、米ハワイ-紀伊水道間の横断も成し遂げた。

 挑戦を続けるのは「自己満足のため」と語る堀江さん。「100歳までチャレンジャーでいきたい」と意気軒高だ。

堀江謙一さん
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