
2020年東京五輪を目指す柔道の阿部一二三選手(22)と妹の詩選手(19)=いずれも日本体育大=が2日、地元の三石神社(神戸市兵庫区)に初詣に訪れ、五輪出場と「きょうだいでの優勝」を宣言した。
詩選手は昨夏の世界選手権で2連覇を飾り、五輪代表争いを優位に進める。一二三選手は同選手権で3連覇を逃したが、グランドスラム大阪大会を制覇。代表切符を懸け、丸山城志郎選手(26)=ミキハウス=としのぎを削る。
2人はこの日、そろって同神社を参拝。兄は絵馬に「勝負に勝つ」、妹は「優勝」としたため、色紙には1文字でそれぞれ「勝」、「金」と大きく記した。
おみくじで「吉」を引いた一二三選手は「僕が大吉にする。代表争いを勝ち切ってこそ本当の強さ。前に出る自分の柔道を貫く」ときっぱり。詩選手は昨年、別の神社で「凶」が出たため今回は引かず。1日にはサッカー天皇杯でヴィッセル神戸が初優勝を果たしており、神戸の縁起の良さにあやかり「一二三と私の時代もやってきた。五輪優勝へ覚悟を決める」と力を込めた。(藤村有希子)
