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尼崎市立立花北小学校の5、6年生に失敗の意義を伝えた元阪神の今岡真訪氏=尼崎市栗山町2
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尼崎市立立花北小学校の5、6年生に失敗の意義を伝えた元阪神の今岡真訪氏=尼崎市栗山町2
尼崎市立立花北小学校の5、6年生に失敗の意義を伝えた元阪神の今岡真訪氏=尼崎市栗山町2
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尼崎市立立花北小学校の5、6年生に失敗の意義を伝えた元阪神の今岡真訪氏=尼崎市栗山町2

 元プロ野球阪神の強打者で今季までロッテのコーチを務めた今岡真訪氏(47)が14日、兵庫県尼崎市の市立立花北小学校を訪れて講演した。同校5、6年生とその保護者ら約150人に失敗することの大切さを伝えた。

 今岡氏は同県宝塚市出身。阪神では首位打者や打点王に輝き、2003、05年のセ・リーグ優勝に貢献した。引退後は古巣のコーチを務め、18年からロッテの2軍監督となり、今年は1軍ヘッドコーチとしてパ・リーグ2位に導いた。

 講演では、打率3割で一流とされるプロ野球を例に「10打席のうち(安打は)3回だけでいい。成功している人は一番失敗している」と強調。打率2割の選手は「失敗した時に必要以上に落ち込む」とし、「逆に喜ぼう」と助言した。

 児童の質問にも答え、「現役で一番のホームランは」と聞かれると、「巨人との開幕戦でガルベスから打ったホームラン」と、1999年の一発を挙げた。今後については「評論家をします。ユーチューブではなくてテレビを見てよ」と笑顔で呼び掛けた。

 今岡氏は尼崎市教育委員会の「こころの教育」の一環で訪問。同校とは別に市内2校でも講演した。

     ◇

 質問コーナーでは児童の挙手が相次ぎ、今岡氏が丁寧に答えた。主なやりとりは次の通り。

 ­─-プロ野球選手で一番の親友は誰ですか?

 「阪神で言ったら、金本(知憲)さん、鳥谷(敬)、藤本(敦士)。藤本は知らん? (阪神のコーチとして)三塁で手を回してるやろ? 『三塁コーチ 藤本』で検索してみて」

 ─-今の阪神で好きな選手は?

 「コーチ1年目(2016年)に高山(俊)が入ってきて、2年目が大山(悠輔)。あの子(大山)とは1年間接したから、今年も成績はずっと見ていた。好きというか、気になる選手かな」

 ─-どこのチームが好きですか?

 「昔は阪急(ブレーブス)のファンやった。(出身地の)宝塚から電車1本で見に行けて、カップラーメンを食べながら、世界の盗塁王、福本(豊)さんをずっと見ていた」

■指導者として譲れない考えは

 講演会後は、保護者や教職員らの記念撮影に応じ、サインのペンも走らせた今岡氏。教員との雑談では指導者としての譲れない考えも明かした。

 「1を教えて9を自分で考えさせる。勝ちたい、育てたいという思いから、指導者があれこれ言ってろくなことはない。(選手も)一人で黙々とできる子が勝つ。それは子どもも大人も一緒ですよ」

(有島弘記)

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