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山城和也さんの急逝を受け、今季のホーム開幕戦で黙とうをささげる人たち=2月26日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸(撮影・小林良多)
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山城和也さんの急逝を受け、今季のホーム開幕戦で黙とうをささげる人たち=2月26日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸(撮影・小林良多)
ベトナム戦を終え、場内一周する日本代表に拍手を送る大勢のサポーター=埼玉スタジアム
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ベトナム戦を終え、場内一周する日本代表に拍手を送る大勢のサポーター=埼玉スタジアム

 ワールドカップ(W杯)出場を祝う凱旋(がいせん)試合となったベトナム戦。スタンド最前列には約20本の応援旗がはためいた。だが、あの人はもういない。J1神戸や日本代表を熱狂的に応援してきた名物サポーターの山城和也さんが今年1月、50歳で急逝した。

 クラブの草創期から神戸の応援を続け、近年は育成年代の小中高生までエールを送るように。建築関係の仕事をしながら、試合がある日は「公休」。全国各地に夜通しワゴン車を走らせ、手製の横断幕や、鹿島サポーターから教わったという美しい旗振りで選手たちを後押しした。帰るバスまで見送るのが、彼のスタイルだった。

 亡くなる3日前も、埼玉スタジアムにいた。W杯アジア最終予選の中国戦。神戸に所属しているFW大迫勇也のユニホーム姿で旗を振った。知人によると心臓疾患を抱えていたといい、帰神後に自宅で永眠しているのが見つかった。

 血気盛んで応援を巡って衝突したこともあったが、サッカーを通じた縁を大切にした山城さん。神戸が「奇跡の残留」を果たした2010年に作られた「絆旗」は、サポーター仲間らの胸にこれからも息づく。(尾藤央一、山本哲志)

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