コインランドリーを併設する美容室「ヘアサロンハル」（兵庫県高砂市米田町古新）が、日本の洗濯事情を特集した米有力経済紙ウォールストリート・ジャーナルに登場した。ヘアカットと同時に家事もこなすことができ、女性の社会進出を助けているとして、日本で報道を通じて既にその名が広まっていたが、海外でも改めて注目された格好だ。（笠原次郎）

　美容室代表の浜田健太さん（４２）が約２千万円をかけ、洗濯乾燥機と乾燥機の計６台を備えたコインランドリー（約３０平方メートル）を２０１９年４月に併設。同９月に東京で開かれた全国コンテスト「第４回コインランドリー店アワード」では、「時間の有効活用が先駆的」として、５３店舗の中から最優秀賞に輝いた。

　同紙は２０年１２月、日本のコインランドリーがサービスを進化させているとして、１面から続く特集記事で紹介した。日本では併設されたカフェで仕事もできるなど働く女性の支持を集めながら、店舗数が過去２０年で倍の２万１５００店に増えているとし、ヘアサロンハルも登場。同紙の記者から電話取材があったといい、店名とともに市名「Ｔａｋａｓａｇｏ」の文字が刻まれた。電子版には店内の写真も掲載された。

　浜田さんは１日、高砂市役所を訪れ、こうした経緯を報告。都倉達殊（たつよし）市長は「新しいアイデアで頑張っておられるのを誇りに思う」と評価し、浜田さんは「生まれ育ったまちの名前が有名な海外の新聞に載っていて、感激した」と話した。ヘアサロンハルＴＥＬ０７９・４３２・４７１１