神明あかふじ米大会
阪神間の小学生チームが集う「神明あかふじ米 第31回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会」(県軟式野球連盟、神戸新聞社主催)の阪神ブロック大会が12日、西宮市河原町の西宮中央運動公園野球場で開幕した。8チームの計約150人が試合に臨み、準決勝に進む4チームが決まった。(小谷千穂、名倉あかり)
この日は1回戦4試合が行われ、北ナニワハヤテタイガース(尼崎)、上甲子園フェニックス(西宮)、成徳イーグルス(尼崎)、浜風スターズ(芦屋)がそれぞれ勝利し、ベスト4に。19日には準決勝と決勝、3位決定戦が予定され、優勝チームが決まる。
上位3チームは7月21日から、G7スタジアム神戸(神戸市須磨区、旧・神戸総合運動公園サブ球場)で開かれる本大会に出場。県内の各ブロックから出そろった強豪チームと戦う。
▼けやき坂 序盤から点差 悔い残る一戦
けやき坂グリーンファイターズは、序盤から点差をつけられる苦しいゲーム運びとなった。
6点を追う四回、死球を足がかりに松尾彗生(せい)選手(11)=けやき坂小6年=の盗塁などを絡め、2死二、三塁のチャンスをつくるも生かせなかった。平川翔也主将(11)=陽明小6年=は「声が出ず、全員野球ができなかった」と振り返る。
小森惺翔(しょうと)投手(11)=けやき坂小6年=は「打たれてばかりで悔しかった」と唇をかみ、「打つ方向を意識しているバッターが多く、強かった」と相手チームをたたえた。
▼池尻 堅実な守備披露「打撃鍛え強く」
「守りの野球から点につなげる」と挑んだ池尻ラッキーズ。一、三回に失点したが、速やかな送球やフライの確実な捕球を始めとする堅実な守備で、以降は1点も許さなかった。
最終回の攻撃前には、菊地啓悟主将(11)=池尻小6年=が「上を向いて元気に頑張ろう」とチームを鼓舞。鳴戸宝来(たから)選手(11)=同=が中前安打で出塁するも、無得点に終わった。
強気の投球でチームを引っ張った白川大雅投手(11)=同=は「負けて悔しい。チームバッティングをもっと鍛えて強くなりたい」と涙をぬぐった。
▼西山 強豪に劣勢も声を出し続け
西山ホークスのベンチからはプロ野球チームをまねた応援歌が響いた。今年、全日本学童軟式野球大会に出場する強豪相手に終始劣勢に立たされながらも、仲間へのかけ声がやむことはなかった。
二回、連続で5点を取られなお満塁のピンチ。先発投手に代わって登板した樋口禮治(れいじ)主将(11)=西山小6年=は期待に応え、1点に抑えた。「緊張したけど、精いっぱいできた」と笑顔を見せた。
前田一郎監督(54)は「全国に行くチームと戦えたのは選手にとって良い経験になった」と語った。
▼春風 先制しながら惜敗に唇かむ
自慢の打撃力で3点を奪取した春風阪神タイガースだったが、惜しくも勝利に届かなかった。
二回に東昂平選手(10)=上甲子園小5年=の三塁打で先制したが、四球が重なり五回に逆転を許した。序盤は安定した投球を見せた一宮大樹投手(11)=津門小6年=は「ピンチになり、力が入りすぎた」と肩を落とした。
六回、「絶対に塁に出たる」と打席に向かった兼吉一成主将(11)=春風小6年=が三塁打を放ち、流れを変えたが、一歩届かず。兼吉主将は「同じ相手に次は勝つ」と唇をかんだ。
▽1回戦
けやき坂
グリーンファイターズ(川西)
000 00=0
141 2X=8
北ナニワハヤテタイガース(尼崎)
(5回コールド)
(け)小森-石原(北)中村、北岡-高橋▽本塁打 中村(北)▽三塁打 高橋2(北)北岡(北)▽二塁打 中村(北)高橋(北)
上甲子園フェニックス(西宮)
101 000 0=2
000 000 0=0
池尻ラッキーズ(伊丹)
(上)福留-前田(池)白川-吉野▽本塁打 福留(上)▽二塁打 吉野(池)
西山ホークス(宝塚)
000=0
262=10
成徳イーグルス(尼崎)
(3回コールド)
(西)山岡、樋口-山下(成)山口-渡辺▽三塁打 大路(成)▽二塁打 渡辺(成)
浜風スターズ(芦屋)
000 040 0=4
010 002 0=3
春風阪神タイガース(西宮)
(浜)近藤、山田-塚原啓(春)一宮、土岡-東▽三塁打 東(春)兼吉(春)
2018/5/14