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BA.1より感染力も毒性も強いオミクロン「BA.2」(niphon/stock.adobe.com)
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BA.1より感染力も毒性も強いオミクロン「BA.2」(niphon/stock.adobe.com)

 最近のマスコミ報道を見ていると、新型コロナの話題がかなりトーンダウンしてきています。ウクライナ情勢が要因なのでしょう。ただ、オミクロンに関して言えば、「BA.1」から「BA.2」への置き換わりが、ほぼ終わったと見ていいでしょう。ただ、警戒すべきは「2」の方が「1」より毒性が強いということです。

 感染力が30%強まっていれば、普通は病原性は下がるものですが、なかなか珍しいケースのようです。小児科の先生と話をしていますと、「BA.2」の方が重症化する子供さんが多いようです。「BA.1」が流行っていた頃とは明らかに違う感じがする、という街の小児科の先生の感じておられる印象は、信ぴょう性が高いと思います。

 実際、少しずつ減ってきていた1日あたりの感染者数が、また増加に転じる日があるということも、警戒すべき問題です。第6波が収束する前に、第7波が近づいてきていると考えておいた方がいいかもしれません。オミクロンは子供にも容赦なく感染します。

 しかし5歳から11歳のお子さんのワクチン接種は、遅々として進んでいません。副反応のひどかった親御さんなら、小さな我が子にあの思いはさせたくないでしょうし、人類史上初めて使うRNAワクチンです。5年、10年先と行った長期的な安全性もまだ判っていません。小児へのワクチン接種の危険性を指摘する怪文書まで出回っている始末です。小児には接種していない当院のポストにも届きました。

 政府は4回目接種の前倒しや、小児のワクチン接種を推奨してはいますが、やはりこれまで同様、3密の回避、マスクの着用、手洗い、そんな基本的な予防策が、結局は一番ということになるのでしょうか。

◆松本 浩彦 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

2022/4/8
 

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