<GO!マーメイド>堀江謙一83歳の挑戦【洋上通信4】アマチュア無線局開局

2022/04/16 05:30

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 4月11日午前9時、北緯25度、西経149度付近。
 日本時間の8日、食糧の残数調査をしました。日本への入国時に税関へ報告するため、定期的に調べておいたほうがよいからです。調査の結果、21個積んだ卵が2個、4本積んだフランスパンが1本、それぞれ20個あったリンゴとオレンジが10個になっていました。手早く食べられるものは早くなくなってしまいます。
 レトルトのご飯やカレー、缶詰などはほとんど残っていました。大切な水は2リットルのボトル60本が残っていました。
 日本時間の9日と10日、アマチュア無線局を開局しました。先日来、小さな磁気嵐が発生しているようで、無線のコンディションはよくありません。日本の5局と交信できました。一番強く届いていたのは、小野市のアマチュア無線局でした。航海のたびに無線で応援していただいている、超ベテランのアマチュア無線家です。

 【子どもたちとの交信】

 レースで順位を競うのとは違って、ヨットで冒険する魅力を教えてください。(芦屋高校ヨット部3年)

 -レースも楽しいし、今回のような航海も好きです。競争や航海しているだけではなく、それぞれの準備や練習を含めて全部好きです。

 これまでの航海中に見た珍しい生物は何ですか?(雲雀丘学園高校1年)

 -今のところ、クジラも鳥も見ていません。ハワイに近づくと何か見ることができるかもしれません。注意して観察していきます。

 「太平洋ひとりぼっち」の映画で、水が入った袋を数えているシーンが印象に残っています。今回は飲み水はどうやって得ていますか?(芦屋高校ヨット部3年)

 -最初の航海では、ビニール袋に水を入れて持って行きました。途中で腐って捨てたのもありました。今回は2リットルのペットボトルを70本積みました。水は大切なので、無駄のないように使わなければなりません。
【バックナンバー】
【洋上通信3】夜の海に映る星空
【洋上通信2】ハワイまで1300マイルの所に
【洋上通信1】いきなり嵐 その後は順調
【下】海を切り開いた先達に今も憧れ
【中】洋上での生活あくまで自然体
【上】チャレンジ精神マグマのよう

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