みっきぃスイーツ(7)かしわ餅 御菓子司一心堂

2021/10/03 05:30

葉にくっつくことがない「かしわ餅」

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■程よい弾力食感モチモチ
 餅を口に近づけると漂うかしわの葉の香り。受け継いだ技でこしらえた餅は、程よい弾力とモチモチとした食感を残す。あっさりとした甘さのこしあんが舌に広がり、気付けばもう一つ、かしわの葉をめくっていた。
 1932年の創業から続く定番商品「かしわ餅」。季節を問わず店頭に並び、シンプルがゆえにその味が試される。米粉でつくった餅をこね、あんこを包んで蒸す。全て手作業で、水加減や蒸し時間、火力など、その日の気候を見ながら調整していく。
 「レシピは受け継ぐが、こねた時の手の加減や蒸した時の餅のツヤ、あとは肌感覚で見極める」と3代目の松井秀樹さん(52)。「若い時に失敗を経験した分、手の感覚で良い悪いが分かる」とほほ笑む。
 「高級品を使わなくても素材に合う方法で丁寧に扱えば間違いない」。伝統と経験が醸し出す味が地域に愛され続ける。(篠原拓真)

【メモ】かしわ餅は3個入りで360円。生地に三木産鶏卵を使ったどら焼き「三木いちばん」(130~170円)は三木銘菓としても有名。11~5月ごろには「生ちょこ餅」(200円)も販売する。午前8時~午後5時。定休日は日曜と第1、第3月曜。三木市府内町4の16 TEL0794・82・0647
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