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 2025年大阪・関西万博の開催が決まった元アスキー社長の西和彦さん(62)は、会場に行かなくても自宅で万博を体感できる仮想現実(VR)のサービス導入や、神戸に第2会場を設置することを提案し、万博がもたらす経済的効果について独自の考え方を示す。さらに、人生に大きな影響を与えたという1970年大阪万博の思い出を語った。(聞き手・大島光貴)


-25年万博のコンセプトは「未来社会の実験場」。会場へ行くだけでなく、VRを活用した楽しみ方を提案したい。


 万博会場には長い列ができ、1日だけだとパビリオンは一つか二つしか見られないだろう。70年の大阪万博がそうだった。一つの展示館にカメラ100個とマイクを置いて、万博会場に行かなくても、同じ光景を自宅で見られるように配慮してほしい。
 VRサービスのチケットを作り、ちゃんとお金を取ったらいいと思う。「同じ入場料を払ったら、VRでかぶりつきで見られますよ」とアピールして、全部のパビリオンで、超高精細な8KのVRを提供するようなソリューションをやってくれたら「4Kや8Kのテレビを買って見よう」と考える人は多く出てくると思う。



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