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企業研究2020(5)大和出版印刷(神戸市東灘区) 武部健也社長(52)

2020.08.06
  • 印刷
大和出版印刷の事業展開について語る武部健也社長=神戸市内

大和出版印刷の事業展開について語る武部健也社長=神戸市内

自社開発のオリジナル文具シリーズ「神戸派計画」=神戸市内

自社開発のオリジナル文具シリーズ「神戸派計画」=神戸市内

 パンフレットやポスターの印刷に加え、ウェブサイト・システム開発、オリジナル文具の販売を手掛ける。兵庫県印刷工業組合の理事長にして、現役の関西学院大生でもある武部健也社長は「印刷もできる印刷会社でありたい。多様な情報発信をお手伝いする」と前を向く。

 -展開が幅広い。

 「印刷は熟練の職人が機器を駆使し、小口注文でも高品質に仕上げて納品している。サイト・システム開発は、自社でゼロからプログラミングでき、案件ごとにきめ細かく対応できる」

 「文具ブランドの『神戸派計画』は、白いけい線で読みやすくしたノートや、日常で行うべき業務の完了と未了を視覚化できるメモ帳などを開発。価値を創造してブランド化している」

 -コロナ禍の影響は。

 「ペーパーレスが進んだ中、営業自粛や催しの延期・中止が相次ぎ、チラシやパンフレットなど商業分野の受注が一時消えた。当社は大学・高校など向けの割合が高く、そこまでの打撃はなかった。ただ、印刷業界は数人の家族経営と数十人の中小零細事業者が大半を占め、基本的に受注型。後継者がいないと厳しいが、いれば廃業しにくい」

 -課題は。

 「人材の確保だ。紙媒体は斜陽と言われるが、完成までに何人もの目を経て信頼性を帯び、記録性にも優れる。一方、若い世代向けを中心にデジタル対応は欠かせない。コロナで世の中が激変する事態も予想され、アナログ、デジタルの情報発信の対応を急ぎたい」

 -求める人材像は。

 「アルバイトなり就業体験なり、社会を経験して働く動機を持ってほしい。大企業もいいが、自分を試したい人、高めたい人ほど中小零細では即戦力として活躍するチャンスが広がる」(まとめ・佐伯竜一)

【メモ】1948年設立。資本金3千万円。2019年8月期の売上高約6億円。従業員約30人。東京に営業所を構える。20年春の新卒採用実績はなし、来春は数人を見込む。神戸市東灘区向洋町東2の7の2。TEL078・857・2355