経済
「ダンロップ」のテニスボール 五輪の試合球に 住友ゴム
2020年東京五輪・パラリンピックのテニス、車いすテニス競技の試合球に、住友ゴム工業(神戸市中央区)が手掛ける「ダンロップ」ブランドのテニスボールが採用されたことが分かった。同社が五輪にテニスボールを提供するのは初めて。今年はテニス四大大会「全豪オープン」をはじめ男子のATPツアーで最多の22大会に供給し、高い評価を得たことが決め手となった。(大島光貴)
前回のリオデジャネイロ五輪ではテニス競技の試合球は米ウィルソン社製が採用された。住友ゴムは世界シェア3位。国際テニス連盟の東京五輪試合球の公募に手を挙げて今夏採用が決まり、大会組織員会と競技用備品を提供する「ソールサプライヤー」契約を結んだ。
デザインは未定だが、全豪オープンの公式球と同じ仕様で、約2千ダース、約2万4千球が使われる予定。神戸で開発し、フィリピンで生産する。ラケットとの接触時間が長く、打球をコントロールしやすいのが特長で、全豪オープンでも世界のトップ選手らから「球が安定して飛ぶ」などと好評だったという。
同社は1930年から国産初のテニスボールを生産し、国内シェアは約60%。2017年にはスポーツ用品で「ダンロップ」商標権を取得し、全世界で展開できるようになった。五輪での初採用に同社は「大変名誉なこと。大会の盛り上げにしっかり貢献したい」と意欲を示す。
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