ひょうご経済プラスTOP 経済 地元の企業活動知って 神戸経済同友会、高校向け出前講座

経済

地元の企業活動知って 神戸経済同友会、高校向け出前講座

2019.12.26
  • 印刷
出前講座で創業のエピソードなどを話すクロシェホールディングスの沼部美由紀社長=神戸市垂水区星陵台4、県立星陵高校

出前講座で創業のエピソードなどを話すクロシェホールディングスの沼部美由紀社長=神戸市垂水区星陵台4、県立星陵高校

 神戸経済同友会は、会員の経営者による高校への出前講座の定着を目指している。地元の企業活動への関心を高めてもらおうと無償で働き掛け、初年度の2018年度は2校から1回ずつ、19年度はPTA向けを含む3校と校長会から計5回の依頼があった。経営者らは創業の苦労や成功体験、働きがいなどを話し、高校側からは進路選択の刺激剤として期待する声も聞かれる。

 出前講座は、起業やものづくり、サービス業、国際化などをテーマにし、高校の意向も踏まえて内容を調整。適任と判断した経営者を派遣する。

 アパレル会社、クロシェホールディングス(神戸市中央区)の沼部美由紀社長(50)は今年11月末、県立星陵高校(同市垂水区)を訪問した。銀行員などを経て27歳で創業し、食器の輸入から婦人服の販売に転じた経緯などを、1年生約280人に語った。

 体験談では、英国から届いた食器の荷ほどきを来店者に見てもらうアイデアが好評だったときの喜びや、フランスの服飾メーカーを飛び込みで回って仕入れ先を開拓した努力を紹介。「頼まれごとに前向きに取り組んで」「1回の失敗であきらめず、何度も試みて」とメッセージを送った。

 同校は、週1回の科目「総合的な探求」で受け入れた。千葉栄三教頭は「1年生は文系か理系を決める最初の進路選択の時期。具体的な話を聞いて心に火がついてほしい」と話した。

 神戸同友会は20年度、10回程度の実施を目指す。発起人の1人、藤浪芳子昭和精機会長は「地元で働く若い人の増加につなげたい。PTA、教員向けは想定外だったが、熱心に聞いてもらえた。今後も求めがあれば柔軟に対応していきたい」と話している。(内田尚典)