経済
「UCCミルクコーヒー」色彩が商標登録 食品業界で初
UCC上島珈琲(神戸市中央区)は、看板商品の缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」に使われる茶、白、赤の3色柄が、色彩を対象とする商標として特許庁から登録を受けたと発表した。国内8件目で、食品業界や兵庫県内企業では初めて。(大島光貴)
同商品は世界初の缶コーヒーで、「3色缶」の愛称でも親しまれる。今年で発売50年を迎えた。
色彩を対象にした商標は上から茶、白、赤が25%、30%、45%の配色となっている。それぞれ焙煎したコーヒー豆、コーヒーの花、熟した実を表現しているという。2015年5月に出願し、今年11月29日付で登録された。
UCC創業者の故上島忠雄氏が1969年に開発。翌70年の大阪万博会場で提供されたことを機に全国に広まった。昨年からは缶コーヒーの最長寿ブランドとしてギネス世界記録に認定され、国内を中心に累計約150億本を売り上げる。
現在10代目。時代に合わせてパッケージや味覚のバランスを見直しているが、豆をひいた粉末をこしたレギュラーコーヒーを100%使う製法を貫いてきた。
今回登録されたのは、企業のブランド戦略の多様化を支援するため、特許庁が15年に出願受付を始めた「色彩のみからなる商標」。これまで500件以上が出願されているが、登録には色だけで他社ブランドと明確に区別でき、知名度の高さを証明する難しさがある。過去には、トンボ鉛筆の消しゴム「MONO」の3色柄(青、白、黒)や、コンビニ店「セブン-イレブン」の看板などに使われる4色柄(白、オレンジ、緑、赤)など7件しか認められていない。
UCCの担当者は「発売50年を見据えて出願し、節目の年に登録されてうれしい。今後も多くの人に愛され続けるように製品づくりに取り組みたい」としている。
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