経済
新年福袋、各店が「体験型」 目玉は3570万円
兵庫県内の百貨店などで、令和最初の初売りセールに向けた準備が本格化している。新年恒例の福袋は、3千万円を超える「高級外車と欧州サーキット体験」や十二単の着付けなどが登場。人気を集める「体験型」で各店が競い合い、新春ムードを盛り上げる。
大丸神戸店(神戸市中央区)は元日を休業し、2日に営業を始める。福袋の目玉は英国の高級車「アストンマーティン」プレミアムパッケージだ。車両本体に加え、欧州のサーキットでの運転体験などが付いて約3570万円。
老舗旅館で温泉と料理を満喫できる城崎温泉1泊2日の福袋(6万6千円、2人分)もいち押しの品だ。担当者は「令和の時代を迎え、新しい自分を見つけてもらえるような商品をそろえた」とする。
そごう神戸店から屋号を変え、冬のクリアランス“初参戦”となる神戸阪急(同市中央区)の初売りセールも2日から。福袋は、十二単などを着ることができるレンタル衣装(100万円)や神戸酒心館(同市東灘区)の酒蔵見学と特別会席(2万2千円、2人分)、茶道体験(6600円、2人分)がある。定番のスイーツやファッション、化粧品もそろえる。
新設された売り場「パティオステージ」では、8日から日本伝統のものづくりを紹介。京の生菓子を表現した匂い袋のほか、カラフルな箸置きや風呂敷など、京都で活動する若手職人による現代風作品を並べる。
来年8月末で閉鎖するそごう西神店(神戸市西区)は元日から営業する。来年が開業30年の年となる同店は、雑貨や衣料品、宝飾品など3千円、3万円、30万円の福袋を用意。2020年にちなみ、1万円前後相当のペア食事券の福袋などを2020円で販売する。
担当者は「最後の初売りで例年以上に力が入っている。長年ひいきにしてもらった顧客を元日からお出迎えするため、張り切って準備したい」と話していた。
山陽百貨店(姫路市)と加古川ヤマトヤシキ(加古川市)も初売りは2日から。(三島大一郎)



















