経済
5G工事、神戸に訓練用鉄塔 西日本で初
通信工事大手のミライト・テクノロジーズ(大阪市)は、通信系の技術者を育成するため、訓練用の通信鉄塔施設を神戸・六甲アイランドにこのほど開設した。同様の施設は西日本で初めてといい、次世代通信規格の第5世代(5G)移動通信システムの本格展開に備える。
有線と無線用通信設備の双方の工事・保守を担う技術者計180人を本年度内に育てる予定だ。
新施設は高さ15メートル、幅・奥行きが5メートルで、同社の研修施設敷地内に設けた。当面は同社グループの従業員を対象に、高所のアンテナ取り付けや配線作業など実務に即した技術習得や安全作業の徹底を図る。
同社は業界で関西最大手。研修施設は2010年に大阪府吹田市から神戸・六甲アイランドに移転、毎年2500人以上の技術者に研修を実施している。5G向けの技術者育成も、今後親会社のグループや協力会社に門戸を広げる。(大島光貴)