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キリン、キユーピー、ヤクルト… 新型肺炎で工場見学中止相次ぐ

2020.02.27
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神戸新聞NEXT

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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、食品メーカーなどで工場見学を中止する動きが兵庫県内でも相次いでいる。年間10万人以上を集める施設もあり、各社とも予約者への中止連絡に追われている。

 ビール「一番搾り」を製造するキリンビール神戸工場は3月1日から当面の間、見学を休止する。麦汁の飲み比べやホップの香り体験、生ビールの試飲などができ、昨年は約13万人が訪れた。

 3月中の予約客に順次連絡を入れているが、同月の来場者見込みは1万人。7日ごろまでの予約客にしか連絡できていないといい、「早く状況が好転してほしい」と願う。

 キユーピー神戸工場や、ヤクルト兵庫三木工場は3月2日から見学を取りやめ、新規の受け付けをしていない。UCC上島珈琲は2月25日から工場見学の受け入れを中止。キッコーマン高砂工場と、消防車を製造するモリタ三田工場は、いずれも同月26日から見学を休止している。

 モリタの広報担当者は「国内でどこまで感染が広がるか分からず、再開の見通しが立たない」と嘆く。同月22日から受け入れをやめたアサヒ飲料明石工場は、5月までの予約客に見学中止を個別に伝えている。

    ◇    ◇

 県内の企業や金融機関などでは27日も、感染拡大への対応が広がった。

 清酒大手の日本盛は同日、全従業員の時差出勤や在宅勤務の運用を始めた。37・5度以上の発熱、せきなどの症状が出た従業員は自宅待機とし、同様の症状が同居家族にある場合も出社を見合わせるよう通達。尼崎信用金庫も同日、顧客向けのイベント、セミナーの延期・中止などを公表した。

 バンドー化学は26日夕の通達で、フレックスタイム制を適用する本社管理部門などの従業員に積極的な時差出勤を求めた。50人以上の会合は原則禁止する。感染者が出た場合の対応も明記。同じ部署の人や濃厚接触者は自宅待機とした上で、保健所の指示に従って健康状態を確認し、経過を観察することとした。神戸経済同友会は3月末までの会合の中止・延期を決めた。(大島光貴、中村有沙)