経済
神戸市もっと「食都」に ファーマーズマーケット開催地拡大
神戸市は2020年度、食をテーマとする経済やコミュニティーの活性化に向けたプロジェクト「食都(しょくと)」を強化する。都心・三宮の東遊園地で催す農家や加工業者らによる直売市「ファーマーズマーケット」の開催地を市営地下鉄海岸線沿線にも広げるほか、公園で食べられる果樹の栽培に乗り出す。
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神戸市は都市のイメージが強いが、近畿の自治体で農業産出額(17年)が南あわじ市、和歌山県紀の川市に次ぐ3位を誇る。豊かな地元産の農畜水産品を活用して新たな食文化を育もうと、15年から「食都」プロジェクトをスタートさせた。
事業の目玉である同マーケットは、メイン会場の東遊園地で年間約40回催しており、20年度は海岸線沿線の御崎公園(兵庫区)と駒ケ林(長田区)も開催地に加える。開催時期などは未定。御崎公園では「木材と里山」をテーマとし、駒ケ林は「水産物」とする。開催費などとして約880万円を20年度予算案に盛り込んだ。
また、栽培や収穫のプロセスを共有しながら住民同士が交流を深めることを目的に、食べられる果樹の栽培を公園で始める。世界では英国中部のまち、トッドモーデンなどの取り組みが、公共空間の有効な活用方法として注目を集めているという。対象の公園や果樹の種類はこれから選定する。キンカンなどのかんきつ類、イチジク、ウメ、桑の実、グミ、山桃など幅広い品目が候補となる。
市農政部の担当者は「神戸は農畜水産品の一大生産地である一方、港町として海外の食文化を取り込んできた。ここから新たな食の在り方を発信していけたら」と力を込める。(長尾亮太)
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