ひょうご経済プラスTOP 経済 宣言から一夜 業務継続と感染予防に腐心 兵庫県内企業

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宣言から一夜 業務継続と感染予防に腐心 兵庫県内企業

2020.04.08
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高齢者や妊産婦ら買い物弱者向けの時間帯を設定し、利用客の分散を図ったコープこうべの店舗=8日、神戸市東灘区住吉本町1(撮影・中西幸大)

高齢者や妊産婦ら買い物弱者向けの時間帯を設定し、利用客の分散を図ったコープこうべの店舗=8日、神戸市東灘区住吉本町1(撮影・中西幸大)

神戸商工会議所中央支部の経営相談窓口で、政府が打ち出す中小企業支援策への対応を話し合う職員ら=8日、神戸市中央区東川崎町1

神戸商工会議所中央支部の経営相談窓口で、政府が打ち出す中小企業支援策への対応を話し合う職員ら=8日、神戸市中央区東川崎町1

 政府の緊急事態宣言から一夜明けた8日、対象都府県に含まれた兵庫県内で、生活関連の企業は業務継続と感染防止の両立に腐心した。スーパーは店内の混雑緩和策を講じ、金融機関は来店を減らすためインターネット手続きの利用を促した。経済団体は、資金繰りを懸念する中小企業向けに相談業務の拡充など対応を急ぐ。(佐伯竜一、三島大一郎、中務庸子)

 生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、開店から30分間の入店を高齢者らに限る取り組みを始めた。「コープミニ」を除く全99店で、65歳以上の高齢者や障害者、妊産婦らを対象にした。一部店舗では、買い物客に間隔を取ってレジに並んでもらえるよう、床に約1・5メートル間隔でシールを貼るなどした。今後、順次広げる。

 この日、旗艦店のシーア店(同区住吉本町1)には午前10時の開店前から数十人が列をつくった。対象外の買い物客からの苦情などもなく、30分で約300人が商品を購入したという。木田克也組合長は「緊急時でも他者への思いやりを持って行動するということを、取り組みを通じて伝えられれば。商品の生産や物流はほぼ平常通り。安心して買い物をしてほしい」と呼び掛けた。

 トーホーストア(同区)はすでに試食販売を中止している。それでも8日は一部店舗の売り上げが前年比2~3割伸びた。担当者は「宣言は予想されていた。消費者も従業員も比較的に落ち着いて行動できた」と見る。

 全店で営業を続けるみなと銀行(神戸市中央区)では、顧客にもマスク着用などの対策を呼び掛ける。9日からは、従来は午後5時まで開けていた2拠点を他店と同じ午後3時までに短縮し、ネットバンキングなどの利用を呼び掛ける。「従業員の交代勤務や自宅待機も検討する」とする。

 アシックス(同)は、県内を中心に6カ所で運営する機能訓練特化型介護施設「Tryus(トライアス)」で、利用者同士の間隔を空けて営業を続けることを決めた。一方、宣言の対象地域などの直営店約70カ所は、臨時休業に入った。

 神戸商工会議所の経営相談窓口には8日、約120件が寄せられた。新型コロナの感染が広がった後、利用が急増して1日100件に上るペースが続いていたが、さらに増えた。融資利用の前倒しや補助金申請を望む声に加え、緊急経済対策に盛り込まれた「持続化給付金」の問い合わせが目立ち、経済産業省の「中小企業 金融・給付金相談窓口」を紹介するなどした。

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