経済
<コロナ禍就活 私の視点>マイナビ編集長 高橋誠人さん
■内々定の時期ずれ込みも
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エントリーシートの結果通知や面接、内々定を出し始める時期などを、後ろ倒しにする動きが出ている。
採用活動の手法も、面接時の人数を減らしたり、ウェブを介したセミナーや面接を導入するなど、感染防止策を講じながらの対応となる。採用意欲は高水準を維持しているが、今年は先を見通せない。
ウェブ化は一気に進んだ印象。ただ、神戸市内の企業で取り入れたのは大手中心。中小に広まっていない。学生との偶然の出会いを期待する合同企業説明会も中止になり、中小には厳しい。感染状況を注視し、同業者の動向を見ながら戦略を練る必要があるだろう。
学生にとっても例年と違う就活になる。企業を訪問できない時間を業界研究や企業研究に充てるなど、気を緩めることなく進めてほしい。(談)