経済
建築用コンテナ改造、移動型の診療設備を販売 神戸の企業
防災用品を輸入販売をするヴィガラクス(神戸市中央区)は、建築用の20フィートコンテナを改造した移動型診療所設備を販売する。新型コロナウイルスに感染した疑いがある患者の診察用や、中程度の症状の患者の病床として利用を見込む。
「モバイルクリニック」の商品名で、東京のコンテナメーカーが中国で製造する。米疾病対策センター(CDC)の基準に沿った陰圧装置を備え、ウイルスが外に漏れないよう気圧を下げる。トラックに載せ、病院の駐車場などに運び込める。
納期はトイレ付きが約2カ月、トイレなしが約1カ月半の見込み。価格は税と輸送・工事費別で690万円から。防災倉庫にもなり、太陽光発電と蓄電池、エアコンを追加すると温度管理が必要な薬剤や食品を備蓄できる。
同社は2019年10月設立。横山和也社長は「院内感染の防止など医療現場で役立てば」と話している。(塩津あかね)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス