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神戸のホテル長期戦覚悟 終息見通せず営業継続へ苦心

2020.04.22
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ホテル内で一部レストランの臨時休業を知らせる掲示版=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

ホテル内で一部レストランの臨時休業を知らせる掲示版=神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル

 新型コロナウイルスの感染拡大で、緊急事態宣言に伴う休業要請の対象から外れている神戸市内のホテルや旅館が、営業継続や休館の判断に頭を悩ませている。感染の終息が見通せない中で、ゴールデンウイーク(GW)に続く書き入れ時の夏休みの予約にも影響が出始め、長期戦を覚悟する声が聞かれる。(中村有沙)

 「長期滞在の方や当日に急きょ宿泊する方もいる。休業はできない」。神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ(神戸市東灘区)は、感染防止を徹底して営業を続ける。

■稼働施設縮小

 対策は、ルームサービスに対応する時間帯を通常の午前7時~午前0時から半分以下に短縮▽ホテル内に8店舗あるレストランの営業を1日1~2店舗に限定-など。出勤者の数や従業員と宿泊客が接触する機会を減らしている。担当者は「(国内の感染状況に応じて)日々、対策を変えている。先のことは分からない」と話す。

■出勤者減らす

 一方、ホテル モンテ エルマーナ神戸アマリー(神戸市中央区)は5月31日まで一時休業する。徒歩1分の場所で営業を続ける系列のホテルモントレ神戸(同)へ宿泊客と従業員を集約。これに伴い、日々の出勤者を減らしている。

 ホテルオークラ神戸(同)は9日以降、5月6日までの新規予約の受け付けを停止した。すでに入っていた予約客に対応する営業のみ続ける。

 大半のレストランが休業する神戸ポートピアホテル(同)は「例年なら入り始める夏休みの予約が低調」とする。感染の終息が見通せない上、感染防止で出勤者を減らしていることもあり、夏の宿泊プラン作りも完成していないという。

■先行き厳しく

 有馬温泉観光協会(神戸市北区)の金井啓修(ひろのぶ)会長(65)は「夏休みも不振だと相当厳しい」と話す。経営する旅館「陶泉御所坊」は4月30日まで休業した上で、5月の連休の稼働率を3割程度と見込むが、これからキャンセルが出る可能性もある。感染の長期化に対して金井氏は「浴場の利用時間を宿泊客ごとに細かく区切ったり、宿泊客の目の前で部屋食の配膳をしたりしないなど、接触機会を減らして営業する方法を考えたい」と話す。

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