ひょうご経済プラスTOP 経済 ホタルイカ、コロナで6割安 1~3月豊漁も消費激減で窮地

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ホタルイカ、コロナで6割安 1~3月豊漁も消費激減で窮地

2020.04.29
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ホタルイカの競り場で品質を確認する仲買人=兵庫県香美町香住区沖浦、柴山港

ホタルイカの競り場で品質を確認する仲買人=兵庫県香美町香住区沖浦、柴山港

 兵庫・但馬の沖合底引き網漁船によるホタルイカの漁獲量が1~3月、前年同期比65%増の1474トンと大幅に伸びた一方、1キロ当たりの平均単価は同63%減の299円に急落していることが、兵庫県但馬水産事務所のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、首都圏や京阪神の外食需要が減少。豊漁による供給過多と相まって空前の安値相場が続いている。(金海隆至)

 同事務所によると、兵庫県のホタルイカの漁獲量は全国トップクラス。近年は島根や山口県沖に偏りがちだった漁場が、今年は但馬沖を中心に形成され、漁獲量は1月が7トン、2月が276トン、3月が1190トンと急増した。しかし、外出自粛などの影響で飲食店向けを中心に需要が急減し、3月の1キロ当たり平均単価は200円(前年同月866円)と一気に下落した。

 例年、漁獲量がピークを迎える4~5月は単価が下がる傾向になるといい、消費が持ち直さないままだと今季の「上昇は考えにくい」と同事務所。シーズンを通した平均単価が過去10年の最低(1キロ当たり237円)を更新することが予想されるという。

 香住漁港西港(兵庫県香美町香住区若松)で今月17日に開かれた競りでは、生ホタルイカ507箱(1箱10キロ以上)が1箱当たり1400~1700円(1キロ当たり140~170円)、冷凍ホタルイカ100箱(1箱8キロ)が1箱当たり1300円(1キロ当たり163円)で落札された。

 但馬漁協香住支所の澤田敏幸販売課長(51)は「例年の半値以下。これ以上安くなると、漁師は漁を続けるのが難しくなる」と指摘。「ほかの鮮魚も値が下がっているので、ホタルイカ漁を休業しても代わりに取るものがないのが現状では」と話している。