経済
播州織企業が布マスク増産「切望の声、想像以上」
柔らかく色鮮やかなショールで知られる播州織の店舗兼工房「タマキニイメ」(兵庫県西脇市比延町)が、通常の製造ラインを全面的に変更し、布マスクを増産する。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が大幅に増えたためで、5日午前11時からオンラインショップで予約を受ける。
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同社は糸の染色から織り、縫製までを自社で行い、分業が中心の播州織産地ではまれな存在。一貫生産のためラインの切り替えは容易だといい、国内で感染が確認された2月からマスクの生産販売を始めていた。
生産量はこれまで多くて週300枚だったが、播州織にとって要となる織機の稼働も止め、製造スタッフの大半をマスク作りに充て、1日200枚作れる態勢にした。顔にあたる内側はカットソーやニットの柔らかい生地を使い、外側は織り生地やデニム地を用いてファッション性も高めた。
今月1~2日の受注会では、全国から約2千枚の注文を受けた。全体の受注数の上限は設けないといい、同社の広報担当者は「マスクを切望する声は想像をはるかに超える。必要とする人のもとに確実に届けたい」と話している。
1枚2200円で5枚まで購入できる。一部は店頭にも並べる。タマキニイメTEL0795・38・8113
(長嶺麻子)
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