経済
西宮に国内最大規模のサ高住 住友林業の子会社が建設
住友林業の子会社、スミリンケアライフ(神戸市中央区)は、兵庫県西宮市内で建設していたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が完成したと発表した。中心価格は6千万円台で、5月中旬から入居が始まる。
「エレガーノ西宮」。14階建ての2棟と5階建ての1棟からなり、延べ床面積は約2万8千平方メートル。総戸数は309戸で、サ高住では国内最大という。アサヒビール西宮工場跡地に建設し、駅や商業施設に近いことから、約7割の219戸を自立する高齢者向けの一般居室とした。
共用スペースでは、外部の講師を招いた囲碁やビリヤード、ヨガなどのカルチャースクールを開講する。定期健康診断に認知症、がんの検査を盛り込むなど介護予防に重点を置く。要介護者向けには同社の施設でこれまで提供していなかった、たんの定期的な吸入や鼻腔(びくう)からの栄養注入などのサービスを新たに始める。
2019年3月に入居者を募集し、すでに一般居室約80件が契約済み。一般居室は22年3月末までに、介護居室は25年3月末までにそれぞれ入居率95%を目指す。(中務庸子)