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有馬温泉の名湯を自宅で 「門外不出」の源泉を販売

2020.05.26
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テークアウトを始めた金泉をポリタンクに注ぐ従業員=神戸市北区有馬町池の尻、有馬温泉太閤の湯

テークアウトを始めた金泉をポリタンクに注ぐ従業員=神戸市北区有馬町池の尻、有馬温泉太閤の湯

 有馬温泉の日帰り温浴施設「太閤の湯」を運営する有馬ビューホテル(神戸市北区)は26日、新型コロナウイルス感染症対策の休業で余っている金泉、銀泉のドライブスルー販売を始めた。有馬温泉で異例の「源泉テークアウト」。売り上げは、医療従事者を支援する「こうべ医療者応援ファンド」に寄付する。

 太閤の湯は4月8日から休業中で、隣接するホテルと合わせて1日約100トンの湯を使わないまま捨てている。30日に営業を再開するが、感染防止で利用者数を制限するため引き続き余るという。

 国内では湯の宅配などを行っている温泉地があるが、有馬は「門外不出」が守られてきた。今回、新型コロナに対応する取り組みとして神戸市が許可した。

 販売は20リットル、500円単位。各家庭の浴槽に46度前後の水道の湯をため、20リットルを混ぜるのが適量という。温泉成分によって風呂釜が故障するのを防ぐため、循環式の保温機能は使わないよう呼び掛ける。入谷泰正社長は「温浴施設の利用にまだ不安を感じる人もいるだろう。自宅で自粛疲れを癒やしてもらえれば」と話している。

 平日午前11時~午後4時、太閤の湯の駐車場で。購入希望者は事前に予約し、ポリタンクを持参する。7月末まで。同社TEL078・904・3117

(中務庸子)