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社員と経営者が匿名でチャット ITベンチャーがシステム開発

2020.06.04
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無作為に振り分けられたID番号を使って匿名で経営層と意見のやりとりをできるチャットサービスの画面(BaaS提供)

無作為に振り分けられたID番号を使って匿名で経営層と意見のやりとりをできるチャットサービスの画面(BaaS提供)

従業員が経営層に匿名で意見を投稿できるチャットサービスを開発した土井竜也さん=神戸市中央区東川崎町1

従業員が経営層に匿名で意見を投稿できるチャットサービスを開発した土井竜也さん=神戸市中央区東川崎町1

 ITベンチャーのBaaS(バース、兵庫県宝塚市)は、従業員と経営層が匿名で意見をやりとりできるチャットシステム「エンゲージメント」を開発した。企業にパワハラ防止を義務付ける女性活躍・ハラスメント規制法が6月に施行されたこともあり、従業員満足度の向上や内部不正の防止に役立ててもらう。(中務庸子)

 新システムは、個々の従業員に無作為に割り振ったID番号を使って経営層に意見を投稿できる仕組み。一方向で終わる投書と異なり、双方向のやりとりを通じて投稿の意図を正確に捉えられる。外部のサーバーで管理することから、投稿者の特定は実質不可能で、従業員の本音を引き出したり、積極的な通報を促したりすることが期待できる。同社によると、匿名のチャットサービスは珍しいという。

 新システムでは、改善提案▽意見・要望▽ハラスメント▽企画提案▽グッドニュース-などの投稿を想定する。うまく活用できれば、ハラスメントや不正の抑止・早期対処、現場の実態にあった効果的な設備や制度の導入、従業員の士気向上などにつながる。

 同社は、転職支援会社でキャリアアドバイザーとして働く土井竜也さん(32)が、副業として同僚ら2人と昨年9月に設立した。中途退職者の相談に応じる中で、大半の人が同僚との人間関係や企業体質に不満を抱えていると知ったことが起業のきっかけだった。自身も銀行から転職した経験があり、従業員が本音で意見を言える環境を整備できないかと考えた。

 利用料金は従業員の規模に応じて月額5千~25万円に設定した。土井さんは「中小企業に積極的にPRしたい。風通しのいい企業風土をつくる一助になれば」としている。

 問い合わせはメール(info@baas.co.jp)で。