経済
いぶし銀の輝き「瓦」のイヤリングいかが 淡路島のメーカー開発
兵庫県の淡路島の伝統産業である瓦で作ったアクセサリーが登場した。地元の粘土を使って焼いており、製造元は「身につけると、島のぬくもりを“体感”できる」とPRしている。
瓦メーカーの大栄窯業(南あわじ市)が、いぶし瓦と同じ原料、製法でイヤリングとピアスを開発した。これまでも瓦のコースターや皿、箸置き、ブレスレットなどを作り、本社工場内のギャラリーで販売。若い世代に瓦への関心を引き寄せようと、道上大輔社長の長女芳香さん(30)がアクセサリーを発案した。
バラやサクラなどの花をかたどった定番デザインに加え、毛皮など時々の流行素材と組み合わせた一点物も次々と制作。さりげなく着けられる1センチ前後から、存在感のある3センチほどまでさまざまなサイズを用意した。
道上社長は「島の恵みである土を原料とする瓦は、私たちにとってはいわば宝石」と強調。「装飾品としては金属製と比べて派手さはないけれど、飽きのこないいぶし銀の輝きをあらためて感じてもらいたい」と力を込める。
販売サイトはhttps://minne.com/@tsuchiza
(長尾亮太)