ひょうご経済プラスTOP 経済 【ベンチャーを追う】本田圭佑氏とネスレ前社長 心身の健康テーマにファンド設立

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【ベンチャーを追う】本田圭佑氏とネスレ前社長 心身の健康テーマにファンド設立

2020.06.19
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オンラインでファンド設立を発表した本田圭佑氏(右上)、高岡浩三氏(左上)、溝口勇児氏

オンラインでファンド設立を発表した本田圭佑氏(右上)、高岡浩三氏(左上)、溝口勇児氏

 サッカー元日本代表の本田圭佑と、ネスレ日本(神戸市中央区)の前社長高岡浩三。プロスポーツと企業家という異なる分野で道を究めた2人が、スタートアップ支援で手を組む。心身の健康「ウェルビーイング」をテーマに、健康・スポーツや娯楽、教育など幅広い分野の起業家に投資するファンドの設立を、このほど発表した。(中村有沙)

 ファンド名は「WEIN(ウエイン)挑戦者FUND」。健康記録アプリを運営するFiNC(フィンク)テクノロジーズ(東京)の創業者、溝口勇児を加えた3人が共同代表を務める。

 21世紀の社会課題として、「孤独」「退屈」「不安」を設定した。ウェルビーイングの実現に取り組むスタートアップ企業に対し、資金供給に加え、マーケティングや人材採用など経営全般への助言をする。

 ファンド独自の事業創造も図るといい、個人投資家を中心に当面、20億円の調達を目指すとしている。

 本田はトップ選手として海外を渡り歩く傍ら、約4年前からスタートアップに投資している。これまでに国内外の計約80社を支援した。

 資金を出すだけでなく、深い支援をしたいとの思いが強まったといい、交流があった溝口と構想を練った。販売やデジタル戦略に詳しい高岡へ、協力を要請した。

 外資系のネスレ日本で、生え抜きで初めて社長に就いた高岡。10年間務め、今年3月に退任した。ネスレでオフィス向けコーヒーの新サービスをヒットさせるなどした知見を生かし、すでに企業向けのコンサルティングを始めている。

 同ファンドでは、投資先の見極めや大企業との共同事業を支援する役回りで、「スタートアップと大企業をうまく結びつけ、イノベーションを起こす手助けができれば」と語る。

 このほどオンラインで行った会見で溝口は、米国に比べて起業やスタートアップ企業への投資が少ない日本の現状を指摘。「WEINファンドで体系的にサポートし、国内で挑戦者を増やしたい」と話した。同ファンド公式サイトhttps://wein.co.jp

=敬称略=