経済
積水ハウス 社内調査で8割超が「在宅勤務続けたい」
積水ハウス(大阪市)は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛を受け、「家での過ごし方」を調査し、結果をまとめた。在宅勤務を実施した人の8割超が今後も続けたいとするなど、生活様式に対する意識の変化が浮かび上がった。
調査は5月、小学生以下の子どもがいる20~49歳の男女300人に、インターネットで聞いた。
在宅勤務の経験者は88人で、このうち86・4%が「今後も在宅勤務を行いたい」と答えた。良かったこととして「時間に余裕が持てる」(50%)を挙げた人が最も多く、「通勤時間を気にしなくて良い」(45・5%)、「家族とのコミュニケーションが増えた」(39・8%)と続いた。また、約6割がリビングで仕事をしていた。
一方、自身や家族の在宅時間が増えたことで「ストレスが増えた」人は全体の60・7%に上った。男女別では男性が51・3%に対し、女性は70%だった。在宅時間増加による不満は「運動不足」が37・5%と最も多く、「家計の出費が増えた」(22・7%)、「家事の量が増えた」(20・5%)なども目立った。
同社住生活研究所の河崎由美子所長は「在宅生活で家族の時間が増え、幸福度が上がったという人も多い。ストレスをためないよう、家電を頼ってうまく手を抜き、観葉植物を飾って気分転換をするなどの工夫を凝らしてみては」としている。(中務庸子)
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