経済
ネギや花の生育妨げるウイルス 県内で初確認 40種以上に感染の恐れ
兵庫県病害虫防除所(加西市)は14日、ネギやタマネギ、トルコギキョウなどの生育を妨げる「アイリス黄斑ウイルス」の発生を県内で初確認したと発表した。5~7月、但馬や淡路など県内全域の露地とハウス栽培の作物で症状が出た。
ネギなどの葉を食害するネギアザミウマ(成虫の体長約1ミリ)が媒介。感染すると葉に黄や白色の斑紋ができ、進行すると枯れる。食用作物は収穫量が減り、切り花は商品価値の低下を招くという。
ニンニクやテッポウユリなど雑草を含む17科40種以上に感染するとされる。国内では1996年以降、千葉や京都、和歌山など30都府県で確認されている。
同防除所は「予察特殊報」を発令。生産者に対し、発病した株は袋に密封して処分▽農薬防除▽ハウスの周囲にシートやネットを張る-などの対策を求め、疑わしい場合は近隣の農業改良普及センターなどに相談するよう呼び掛けている。同防除所TEL0790・47・1222
(山路 進)