経済
人手余剰と不足、悩む企業仲介 県がワークシェアサイト開設
新型コロナウイルス感染拡大の影響で人手が余った事業者と不足している事業者の間で、一時的に人材を融通する「ワークシェア」の取り組みを、兵庫県が始めた。ウェブサイト「ひょうごワークシェアサイト」をこのほど開設し、求人情報を掲載している。企業の間を取り持ち、雇用の継続を図る。
コロナ禍では、観光や飲食などで需要が激減し、雇用の維持に苦慮している事業者もいる。一方、福祉や農業、飲食料品小売業などでは人手不足に悩むという事態になっている。
ワークシェアは、県雇用開発協会が運営する「ひょうご・しごと情報広場」(神戸市中央区東川崎町1)が実施する。二つの職場に所属することによる就業規則や労働保険の扱い、仕事の抽出などの相談対応は、社会保険労務士や中小企業診断士に依頼する。
サイトでは、人手が足りない事業者が求人情報を載せ、それを見た事業者が直接、連絡を取る。求職中や副業希望の個人も利用できる。県雇用就業室は「コロナで外出しにくくてもサイトなら利用しやすい。広く事業者に呼び掛け、雇用の維持を支援したい」としている。
サイトの問い合わせは、ひょうご・しごと情報広場TEL078・360・6219、ワークシェアに関しては県雇用就業室TEL078・362・3357
(森 信弘)